そもそも自費治療とは？

保険診療と自費治療の違い

保険診療は3割負担であるのに対し、自費治療は全額自己負担になることが特徴です。
つまり、自費治療では治療費が高額になりますが、高品質で安全性の高い素材を使用できることがメリットです。
自費治療では、あらゆる治療が選択肢に入るため、患者様のライフスタイルやご要望を伺ったうえで最適な治療をご提供することが可能になります。

例えば、詰め物の場合は保険診療では銀歯を採用することが一般的ですが、自費治療の場合はゴールドやセラミックなどを使用することができます。
ゴールドやセラミックなどは歯との適合性が良いことからむし歯の再発リスクを抑えられることが魅力です。
保険診療による銀歯の場合は、2～3年ほど使用することで変形を起こしやすくなり、むし歯の再発リスクが高いことがデメリットとして挙げられます。

そもそも、「先進国のなかでも銀歯が多く利用されているのは日本くらい」と言われています。
銀歯に含まれる水銀が健康に被害を及ぼす可能性があることが明らかになっているためです。
そのため、ドイツやスウェーデンのような先進国では、銀歯を使用することを禁止しているほどです。
そのような背景もあり、現代では多くの歯科医院で身体にも安全性の高い「メタルフリー治療」を行うことが推進されています。

「10年後、20年後にむし歯を再発させたくない」と考える患者様から、自費治療は選ばれています。
健康な歯を残しているご高齢の方は、歯がない方よりも健康寿命が延びることも近年では明らかになっています。
長い人生を健康に、楽しく生きるためにも、歯を守るための最適な治療法を提案しております。

自費治療のメリット・デメリット

自費治療のメリットは、忙しい方の場合、1度の通院で治療を完了できる点が挙げられます。
保険診療の場合は1度の通院で行える治療に限りがありますが、自費治療の場合は短期集中で治療を終えることが可能です。
ただし、むし歯の進行具合によっては1日で治療を終えることが難しいケースもあるため、カウンセリングの際に相談されることをおすすめします。

また、患者様にとってベストな治療を提供できることが自費治療のメリットの1つです。
「審美性を高めたい」「むし歯を再発させたくない」など、患者様のニーズに合わせて最適な材料や治療法をご提案しております。
金属アレルギーがある方でも、安心して使用できる材料をご提供いたします。

自費治療のデメリットは、歯科医院によって治療内容や治療費が異なる点が挙げられます。
歯科医院によっては相場よりも高い治療費がかかるケースもあるため、当院では治療前に治療費や治療方法などを丁寧に説明するよう心掛けております。
また、自費治療は治療費が高額になるため、治療をためらう患者様もいらっしゃるでしょう。

その場合は、歯科治療費の支払いに特化している「デンタルローン」を利用することも方法の1つです。
返済回数や返済期間を設定できることから、余裕をもって治療費を返済しやすいことがメリットです。
ただし、デンタルローンを組めるか審査があるため、審査に通過してから自費治療を検討することをおすすめします。

自費治療が必要な方・必要ない方の違い

自費治療が必要な方は、歯並びに深刻な悩みがある方や金属アレルギーがある方、接客業などで人とコミュニケーションをとることが多い方や歯の色素沈着を除去したい方などが挙げられます。
また、「何度もむし歯治療をしたくない」と考えている方にも、自費治療をおすすめしております。

自費治療で使用する銀歯は5～7年で一般的には寿命を迎えるため、根管治療を長期間かけて行ったとしても、短期間のうちに再治療をしなければならないケースが少なくありません。
また、銀歯が劣化して成分が溶けだしてしまえば、金属アレルギーを発症してしまう方もいらっしゃるでしょう。

それに対し、セラミック治療をすると、寿命は10～15年ほどになります。
セルフケアや定期検診を徹底することで、セラミック治療した歯を「一生ものの歯」として使われる方もいらっしゃいます。
精度の高いセラミックで詰め物や被せ物を作ることで、長期間むし歯になりづらい状況を維持しやすくなります。

自費治療が必要ない方は、「歯科治療にお金をかけたくない」と考える人が挙げられます。
保険治療では中程度のむし歯であれば10,000円程度の治療費になりますが、自費治療の場合は70,000～80,000円ほどかかるケースもあります。
自費治療のメリットとデメリットを踏まえたうえで、検討して頂くことをおすすめしております。